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2006年8月 7日 (月)

我が心の三島由紀夫

先日、バニラさんが映画同好会に来てくれた話の時にチョット触れたのだが、私は三島由紀夫を尊敬している。Photo_18

文豪としても、俳優としても、もちろん人間としても尊敬している。

(特に「若きサムライのために」はエッセイ嫌いのオレでも熟読できた。まさに平成の世・漢のバイブルだ!)

そして、ちょっと前の話になるのだが、三島の「憂国」キネカ大森で観た。

憂国↓Photo_20

ずっと以前に一度だけ観たことはあったのだが、その時は信じられないくらい画質が悪く、あまり内容がよく分からなかった。

それが今年、「憂国」制作40周年を記念し、ニュープリントで公開されるという情報を得たので、大森まで足を運んで観てきた。

当日は、映画評論家の佐藤忠男さんと映画プロデューサーの藤井浩明さんのトークショー付きで、凄く濃い内容だった。

「憂国」という映画を知らない人も多いだろうが、日本人なら絶対観るべきだと思う。

約30分の間、交わされるセリフは一切なく、ただ、ひたすらワグナーをバックに画で魅せる。

チラシのセリフの引用になるが、

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「その目で、心で、衝撃と、対峙せよ」

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という感じだ。

三島の死後、ご遺族は「憂国」フィルムの廃棄を希望されたそうだが、プロデューサーである藤井さんの希望で、三島瑤子夫人がフィルムを保管してくれたおかげで、今、新たな歴史がここに誕生した。

しかし、その後、日本では当然公開に踏み切れず、実はルーブル美術館「憂国」のフィルムを保管していたのは意外な裏話である。

ちなみに、外国には、「憂国」という言葉が存在せず、海外では「愛国心」というタイトルになってるらしい。

ただ、海外の人は「憂国」という内容が100%理解出来ないはずなのに、フランスをはじめとする全世界の映画人が大絶賛したというのは、やはり、三島の芸術性そのものの力なのだろう。

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芸術には主義も思想も国境もないようだ。

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近年、若い世代(オレとほぼ同年代)に三島ファンが急増していると聞いている。

「春の雪」の公開や、40周年を記念して「憂国」のDVDも発売された。

個人的には「からっ風野郎」「黒蜥蜴」「剣」の再公開も期待したい。(DVD、確か「剣」はあったはず。)

写真は「黒蜥蜴」↓三島と丸山明宏(現・美輪)Photo_17

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様々な謎も残っているが、いよいよ三島が、平成の世に名を刻む時がきているのかも知れない。

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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ミシマですか。私もミシマファンです。日本文学史であれほど世界的評価を受けた人はいないでしょう。

投稿: マツケン | 2006年8月 7日 (月) 21時35分

憂国のDVD買ったよ!まさかあれを発売する時代が来るとは思わなかったな。
いよいよ日本も変わってきたってことだな。

投稿: 禅 | 2006年8月10日 (木) 22時00分

>マツケンさん

確かに、三島の世界的評価はズバ抜けていますね!小説もさることながらフィルムでも証明されていますよね!
ルーブル美術館が保管している日本映画は「憂国」をおいて他にはないでしょう。

>禅さん

いよいよ時代は変わってきましたね!いいか悪いか分かりませんが、「自由」、特に表現や思想の自由が広く浸透しましたね!

投稿: エド | 2006年8月11日 (金) 00時54分

突然の宣伝で申し訳ありませんが

キネカ大森にて2012年6/2~6/15に
「からっ風野郎」×「黒蜥蜴(1968)」の2本立ての上映が決定しました。

記事内容の「再公開も期待したい」とあげられた作品が、奇跡のようにカブっていたので思わずコメントさせていただいております。

投稿: キネモリ | 2012年4月30日 (月) 19時34分

>キネモリさん

まさか、キネカ大森さんからコメントいただけるとは思っておりませんでした。
非常に名誉なことと思います。

黒蜥蜴にからっ風、やはりキネカさんのチョイスは流石ですね。

これからも応援しています。

投稿: エド | 2012年5月 6日 (日) 19時36分

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